稲沢市荻須記念美術館では令和5年10月28日（土）から12月10日（日）まで、市制65周年、開館40周年記念として「荻須高徳展　画業の変遷を辿る　―新収蔵作品と主要展覧会出品作を中心にー」と「特別展　長谷川潔展　―京都国立近代美術館コレクションー」が開催されています。長谷川潔は荻須高徳と同時期にパリに滞在し、フランス文化勲章を受章するなど高い評価を受けた版画家です。

　その特別展関連事業で美術館大学パートナーシップ事業として11月23日（木・祝）に「アート＆コンサート」が開催され、29名の方がご参加されました。今年も一般財団法人稲沢市文化振興財団の協力を得て開催されました。

　まず本学で、「見る版画、聴く版画」と題し、版画家長谷川潔に掛け合わせドビュッシーのピアノ曲集「版画」を中心としたミニコンサートを栗林芳彦教授によるトークと、伊藤真理子氏のピアノ演奏でお楽しみいただきました。素敵なグランドピアノの音色に皆さん聴き入っていました。その後、美術館へ移動し学芸員による作品解説を聞いて、展覧会をご観覧いただきました。ミニコンサートで音楽にふれていただいた後での絵画鑑賞は、より感慨深いものとなったのではないでしょうか。