図書館アルバイトの学生さんがおすすめする「イチオシ本」をご紹介します。
午前7時の朝ごはん研究所
脳と体を起こすために、とても必要な朝ごはん。そんな朝ごはんを食べない人も多いのではないでしょうか。本書では、しっかり栄養を摂れる且つ美味しそうな朝ごはんのレシピが載っているので、普段より少し早めに起きて、作ってみるのも面白いと思います。
うたうおばけ
「わたしたちはそれぞれにさまざまな人と、その人生ごとすれ違う」とあるように、パーカーを前後逆に着ておばけのような格好をしてその場を盛り上げたり、失恋を励ますために葬式のお手伝いをしたり…何気ない日常の中にもシーンは突然やってきます。本書は、「身近な人間関係」にまつわるエピソードが収録されている短編エッセイです。筆者の実話をもとに書かれているため、とても人間みを感じられます。
世界をたべよう!旅ごはん
本書では、可愛らしいイラストや写真、文章を用いて、世界各国の食べ物や飲み物が紹介されています。実際に筆者が訪れた場所の雰囲気やごはんの味の感想、豆知識なども楽しめるので、海外旅行をしてみたい方にもおすすめの一冊です。
月とコーヒー
本書は、24のお話が収録されている短編集です。コーヒーだけでなく、サンドイッチやケーキなどの「食」がテーマとなっています。どのお話も世界観が独特でとても面白いです。
人は話し方が9割
雑談でお互いに気持ちよく会話をするコツについて、この本は書いています。本を読んで簡単に実行できるような内容ばかりです。心に残ったのは、『「否定のない空間」に身を置くと誰でも話せるようになる』という一文。もし自分がやたらに他人を否定してないなら、他人からの否定を怖がることはないのだと気が楽になりました。
私のような、口下手な人にオススメの一冊です。
近畿地方のある場所について
※この小説はホラー作品です。
主人公の”私”は、行方不明になった友人を見つけるために友人が追っていた「ある場所」に関する資料を集めていきます。集まった資料が短編集のように小説の中で語られていきます。様々な語り手の視点から物語を追っていくうちに、薄気味悪さを覚える。そんな作品でした。
爆弾
軽い揉め事を起こし警察署に連れられたスズキタゴサクは、未来の爆破事件を「霊感」と称して仄めかします。爆破事件の容疑者タゴサクと次の爆破阻止を目指す警察の間で、市民の命を賭けた心理戦が繰り広げられていくミステリー小説です。楽しそうに話しながら対峙する警官を自分のペースに引き込んでしまうタゴサクに、次は一体どんな手を出してくるのだろうとワクワクしながら一気読みしてしまいました。
日本語の作文技術
自分の書いた文を読み返す時、「間違ってはいないけど、なんか分かりにくいな」って感じたことありませんか? 私はいつもです。分かりにくい文はなぜ分かりにくいのか。どうすれば分かりやすくなるのか。そんな疑問はこの本で解決できます。小中学生の頃にサラッと授業でやった文章の書き方を、より詳しく・実践的に解説している一冊です。
容疑者Xの献身
元旦那に付き纏われていた花岡母娘は、ついに元旦那を殺してしまう。どうするべきかと途方に暮れる母娘に手を差し伸べたのは、隣室に住む石神という男だった──
本作の見どころは石神と大学の同期であった男・湯川と石神の頭脳戦。アイツならこう動くだろうという確信のもと行われる読み合いは読んでいてハラハラします。伏線回収が凄まじく、何回も読み返したくなるような作品でした。
夜空に泳ぐチョコレートグラミー
思いがけないきっかけでよみがえる一生に一度の恋、そして、ともには生きられなかったあの人のこと。すり鉢状の小さな街で、理不尽の中でも懸命に成長する少年少女を瑞々しく描いており、どんな所でも生きると決めた人々の強さをしなやかに描いている5編の連作短編集です。
植物図鑑
お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。噛みません。躾のできた良い子です――。
主人公のさやかが、行き倒れていた男性・イツキを拾って、野草を採取したりしながら一緒に暮らしていくお話です。恋愛小説とグルメ本と植物図鑑が混ざったような感じで、ふとした瞬間に道端の野草に目を向けたくなる、そんな作品でした。
死にたがりの君に贈る物語
推し活をしている人、小説や漫画といった創作活動をしている人、どちらの心情も鮮やかに描いてくれている一冊です。二転三転、場面が展開するので予想が難しい上に、最後に大どんでん返しが来ます!2度読み必至本です!
この本を盗む者は
本嫌いな主人公が、本の世界で本泥棒を追いかける物語です。“固ゆで卵”や“誰もいない町”など、色んな本の世界が登場するので飽きることがなく、一度読み始めたら止まらなくなります!
ブラックショーマンと名もなき町の殺人
コロナ禍を舞台に、主人公が叔父と共に父親を殺した犯人を探すミステリー物です。元ブラックショーマンである叔父の鮮やかで、法律ギリギリの捜査方法にワクワクが止まらず、読む手が止まらない一冊です。
図書館は生きている
図書館員が世界中の図書館を巡り、感じたこと、驚いたことなどを綴った図書館紀行です。楽器を貸す図書館、騒がし過ぎる図書館など、本を貸すだけじゃない魅力的な図書館が多くでてきます!