図書館アルバイトの学生さんがおすすめする「イチオシ本」をご紹介します。
栄養士・管理栄養士ってこんな仕事しています : 13人のリアルストーリー

この本は、さまざまな場所で働いている栄養士・管理栄養士の実際に働いているからこそ感じられることが書いてあり、進路決定にとても役立つ本です。1日の仕事の流れ、やりがい、どうしたらなれるのかなどの他にも、なかなか知ることのできない収入についてのリアルな意見も知ることができます。今、進路について悩んでいたり、まずは管理栄養士としてどのような仕事を行えるのかを知りたい方におすすめの一冊です。
光のとこにいてね

本作の見どころは二人の主人公、結珠と果遠の変化していく関係性です。この二人は幼いころ出会ってすぐに仲良くなるも、それぞれの置かれる環境によって引き離されてしまいます。一緒にいたいと願い続け、何度も再会と別れを繰り返す二人がこれからどうなっていくのか気になって、読み進める手が止まりませんでした。
君のクイズ

記念すべき第一回目の「Q(クイズ)-1グランプリ」。その大会で主人公の三島玲央は、ファイナルラウンドまで上り詰めた。しかし、最終問題にて1文字も読まれていないのに、不可解な正解によって本庄絆に負けてしまった。なぜ本庄が答えられたのか、真相に迫る物語です。クイズの知識がない方でも十分に楽しめる一冊です。
「好き」を言語化する技術:推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない

私は、自分の感想が持てないことで長年悩んでいました。そんな悩みはこの本であっさり解決されました。好きな作品に触れても何も言えない。何かを言おうとネットで感想を調べて「ほんまそれ」としか言えなくなる。好きなはずなのに自分の言葉で感想を言えないと落ち込む。そんな風に私と同じ悩みを抱えている仲間がいましたら、第 2 章まででいいので読んでください。
大人時間を味わうたのしいスパイス絵本 : イラストでスパイスの知識をやさしく学べる

カレーライスやチャイなど、様々な料理、ドリンクに使われるスパイス。スパイスと言っても、たくさんの種類があることをご存知でしょうか。本書では、スパイスの歴史をはじめ、世界のスパイス、スパイスを用いた食材の引き立て方、レシピなどがわかりやすく説明されています。絵本形式で文章量も多くなく、イラストを見るだけでも面白いです。
陽気なギャングが地球を回す

特殊な能力を持つ4人が協力して銀行強盗を計画・実行していく様子は見ていて飽きないし、特殊能力を除いても3人集めて話の通りにすれば自分にも強盗ができてしまうのではと思わせる。強盗で得た金が別の強盗にとられるところから奮起して、様々なトラブルに見舞われながらも今度は“強盗の強盗の強盗“を成功させようとつき走っていく彼らこそ、その足でまさに地球を回しているのかもしれないと感じた。伊坂幸太郎先生の描くアクション映画のようなテンポの良い文体とコミカルさもある本書は悪党たちがテーマでありながら、どこか明るさを感じる世界観でどんな方にもオススメ出来る一冊です。
ライオンのおやつ

この本は、余命宣告を受けた主人公が、最後の日々を過ごす中で出会う人々との絆や、ホスピスでの食事について書かれている物語です。主人公の気持ちを考えながら、今を生きていることのありがたさや人との関わりの大切さを考えさせられる一冊です。ホスピスで登場する食事がとても魅力的であり、ワクワクしながら読み進めていくことができます。
腹を割ったら血が出るだけさ

「愛されたい」に囚われた女子高生、ありのままを誇る美しい青年、自らのストーリーを作り続けるアイドル、他社の失敗を探し求める少年。それぞれの踏み出す一歩が響き合う、極上の青春群像劇。ありのままで愛されることが、どんなに幸せなことか考えさせられるお話でした。
この気持ちもいつか忘れる

授業を受けるだけの日々を過ごす男子高校生のカヤは、16歳の誕生日を前に謎の少女チカと出会う。美しい瞳を光らせながらチカが話してくれた内容は、自分が異世界の住人であるという信じられないものだった。そして、二つの世界では奇妙なシンクロが起きていた。やがて、チカとの出会いを重ねるうちにカヤの心にはある変化が起きていく…。どんな強い気持ちもいずれはすり減って薄れていってしまうことを改めて感じ、少し寂しくなりました。
告白撃

三十歳を目前に婚約した千鶴は、自分への恋心を隠し続ける親友の響貴に告白させ、自ら振るために秘密の〈告白大作戦〉を立てていた。その目的は、彼が想いを引きずらず、前に進めるようになること。大人のやることとは到底思えないアイデアに呆れつつも、学生時代からの共通の友人・果凛が協力してくれることになったが、作戦は予想外の展開を見せる。作者は10代〜20代がテーマのお話が多い中、大人に焦点が当たった作品が珍しく手に取りました。友情とは何かを考えさせられるお話で、とても面白かったです。
管理栄養士のためのイラスト解剖生理学

この本は、それぞれの説明がステップ1、2、3と分かれているため、初めに基礎を理解し、徐々に応用の知識へと進んでいくため、解剖生理学が苦手な方でも理解がしやすい構成となっています。授業の予習、復習の他にもレポート作成の際に理解をしてから考察を書くための参考書として最適です。イラストも多く、簡潔にまとめられているためおすすめです。
作りおきレシピ : Cookpad

この本は、クックパッドで紹介されているおいしい作り置きのレシピが多数掲載されています。一人暮らしをしている方で献立のレパートリーを増やしたい方や、時間がない時にも作り置きをしておくことですぐに食べられるため、この本を活用することをおすすめします。また、健康栄養学科の方は、授業内で献立を作成する際に献立の副菜のヒントとなるレシピが多くあるため、参考にすると献立作成がしやすくなるためおすすめです。
栄養士・管理栄養士のためのなぜ?どうして? 〈4〉 人体の構造と機能/臨床栄養学

この本は、国家試験の分野ごとになっており、わからない分野に合わせて読んでいくことができます。ストーリー形式のため読みやすく、イラストを見ながら楽しく読むことができます。栄養管理を行ううえで、なぜ大切なのかを知ることができ、ポイントを抑えながら勉強を進めることができます。問題を解いている中でわからない問題があった時、この本を用いて理由が説明できるようにしながら勉強を進めていくことで、より理解を深めることができるためおすすめです。
お茶の時間: 楽しむ工夫×世界のお茶100×基礎知識

緑茶や紅茶、ウーロン茶…みなさんはどんなお茶がお好みでしょうか。お茶は世界中で楽しまれている飲料の一つです。本書では、お茶の基礎知識や世界のお茶、美味しい淹れ方などが写真やイラストも用いて書かれています。ぜひお気に入りのお茶と共に読んでいただきたい一冊です。
祖母姫、ロンドンへ行く!

「まずは、苺ジャムか、ブラックカラントジャムをたっぷり。その上にクロテッドクリームをこんもり、夏の入道雲のように載せて、大きな口で齧り付く」 表紙にもなっているスコーンの描写です。本書は作者が祖母と共にロンドンを旅行した際の旅行記です。出てくる料理の描写がほんとうに美味しそうです。スコーン以外にも色んな食べ物がたくさん出てきて、読んでいるだけでおなかがすきます。
嫌いなら呼ぶなよ

独立した4つの話が収録。それぞれの話の主人公らは控えめに言って少々アウトローだが、その行動力などに魅入られる。世間と自分に多少の価値観の違いはあれども、かなり人間のブラックな部分に迫った毒気のある短編集で若い今だからこそ楽しめる部分もあるだろう。本作を読んで自分にも思い当たる節が無いだろうかと、自分を見つめ直すきっかけにもなる一冊だった。個人的には一番はじめの「眼帯のミニーマウス」の主人公のメンタルと最後に起こした行動が好きで堪らない。春休みに一編を読むだけでもいいのでオススメです。
コンビニ人間

コンビニのアルバイト18年目を迎えた三十代半ばの古倉が、周りが言う「普通」に対して悩みながらも冷静な視点で考え、「普通の人間」として生きていこうと四苦八苦する姿には共感を抱きつつも、人間味というところで確かに違和感も覚える主人公の少し独特な性格が引き込まれるポイントだった。おそらく古倉以上に普通ではない元バイト仲間“白羽”との出会いと同居生活などが読んでいてさらに面白さを加速させた。今回私が紹介している小説の中でも、特に最後まで読みきってほしい一冊です。
君が手にするはずだった黄金について

本作では作家の小川とその周囲の人達とのやり取りが書かれた短編集。誠実ながら少し偏屈な小川を中心として巻き起こる奇妙な交友関係、愉快なやり取り、しんみりするような出会いと別れが楽しめます。短編集なので読みやすく、主人公の小川が魅力的で、読んでいて楽しい一冊でした。
レモンと殺人鬼

謎が謎を呼び、まさにどんでん返しの連続で読んでいて飽きない。ほとんど全ての登場人物がどこかしら常識などなくおかしいところが斬新。積もった謎と美桜本来の自分が解放されるラストは本作ならではの爽快感を覚える。このミステリーがすごい!大賞にも選ばれた本書は、読んだあとにチキンのレモンソテーが食べたくなります。
老人と海

人間は「叩きつぶされることはあっても、負けやせん。」その言葉を胸に、捉えた大魚や自然などのさまざまな困難へ一人立ちむかう老いた漁師サンチアゴの姿からは目を離せない魅力がある。たとえその孤独が辛くとも、真摯に向き合い続ければ想ってくれる人がいると思わせてくれる、胸を温かくされる名作だった。ヨルシカの楽曲の題材になるなど幅広い世代に愛されたヘミングウェイの作品。皆さんもぜひご拝読ください。
桜風堂ものがたり
万引き事件をきっかけに長年勤めていた書店を退職した主人公が、ひどく傷ついて日々を暮らすうちにSNSで親しくしていた桜風堂書店の店主を訪ねようと思い立ちます。桜が美しく咲き誇り散り乱れるのどかな風景の中で、一整が再び「本」という大好きなものがある場所へと戻っていく様子がやさしく描かれていました。表紙から感じる美しさやあたたかさがそのまま感じられる、全ての本好きの人に読んでもらいたい作品です。
悪の教典
マンガ化、映画化もされているとても人気な作品です。サイコパスな高校教師が邪魔な人間を消していき、最後には、、、。読んでいるとゾクゾクするサスペンスホラーなので少しグロい表現もありますがそういった作品が好きな方には一度手に取ってみて欲しいです。
本のない、絵本屋クッタラ : おいしいスープ、置いてます。

絵本屋クッタラは、小さな本屋兼カフェ。本屋なのに本は置いておらず、あるのは季節のスープセットとドリップコーヒーのみ。主人公の八木と共同で運営をしている奏が客の悩みを聞き、後日その悩みに寄り添った絵本を提供するといった温かみのある一冊です。スープに使われている食材のちょっとした知識が身につきます。2章目、少し驚きます。
黄色い家

家を飛び出した主人公の花は、黄美子の誘いに乗って共にスナックを営業していきます。同じ家で暮らし困難を乗り越えていく中で、花が抱く黄美子への印象はいつのまにか「連れ出し救ってくれた大人」から「自分が支えなければ生きていけない人」へと変化していきます。そんな変化と共に関係性は歪んでいき、上手く行っていたことがどんどん崩れていく様子に、心が痛むのに目が離せない作品です。
花とアリス殺人事件

石ノ森学園中学校に転校してきた有栖川徹子(アリス)は、転校早々に殺人事件がきっかけで教室に存在する呪われた席をあてがわれてクラスで浮いてしまう。クラスでは一年前に〝ユダ〟が妻である他の四人の〝ユダ〟に、殺されたという不穏な噂があった…。アリスは呪いを解くために殺人事件の真相を調べようと奔走していく。
美味しんぼ

新聞記者である主人公「山岡士郎」が、”究極のメニュー”をテーマに料理を探求する物語です。物語ではさまざまな国の料理や食材が登場し、見ているだけでお腹が空いてきます。他の料理マンガとの大きな違いは、海外の食文化や時代背景までが描かれている点です。食を通じて外国人の考え方や社会問題なども学べ、哲学的な一面も楽しむことができます。物語では実際に作ってみたい、食べてみたいと思える料理がたくさん登場する有益な一冊です。
午前7時の朝ごはん研究所

脳と体を起こすために、とても必要な朝ごはん。そんな朝ごはんを食べない人も多いのではないでしょうか。本書では、しっかり栄養を摂れる且つ美味しそうな朝ごはんのレシピが載っているので、普段より少し早めに起きて、作ってみるのも面白いと思います。
うたうおばけ

「わたしたちはそれぞれにさまざまな人と、その人生ごとすれ違う」とあるように、パーカーを前後逆に着ておばけのような格好をしてその場を盛り上げたり、失恋を励ますために葬式のお手伝いをしたり…何気ない日常の中にもシーンは突然やってきます。本書は、「身近な人間関係」にまつわるエピソードが収録されている短編エッセイです。筆者の実話をもとに書かれているため、とても人間みを感じられます。
世界をたべよう!旅ごはん

本書では、可愛らしいイラストや写真、文章を用いて、世界各国の食べ物や飲み物が紹介されています。実際に筆者が訪れた場所の雰囲気やごはんの味の感想、豆知識なども楽しめるので、海外旅行をしてみたい方にもおすすめの一冊です。
人は話し方が9割

雑談でお互いに気持ちよく会話をするコツについて、この本は書いています。本を読んで簡単に実行できるような内容ばかりです。心に残ったのは、『「否定のない空間」に身を置くと誰でも話せるようになる』という一文。もし自分がやたらに他人を否定してないなら、他人からの否定を怖がることはないのだと気が楽になりました。
私のような、口下手な人にオススメの一冊です。
近畿地方のある場所について

※この小説はホラー作品です。
主人公の”私”は、行方不明になった友人を見つけるために友人が追っていた「ある場所」に関する資料を集めていきます。集まった資料が短編集のように小説の中で語られていきます。様々な語り手の視点から物語を追っていくうちに、薄気味悪さを覚える。そんな作品でした。
爆弾

軽い揉め事を起こし警察署に連れられたスズキタゴサクは、未来の爆破事件を「霊感」と称して仄めかします。爆破事件の容疑者タゴサクと次の爆破阻止を目指す警察の間で、市民の命を賭けた心理戦が繰り広げられていくミステリー小説です。楽しそうに話しながら対峙する警官を自分のペースに引き込んでしまうタゴサクに、次は一体どんな手を出してくるのだろうとワクワクしながら一気読みしてしまいました。
日本語の作文技術

自分の書いた文を読み返す時、「間違ってはいないけど、なんか分かりにくいな」って感じたことありませんか? 私はいつもです。分かりにくい文はなぜ分かりにくいのか。どうすれば分かりやすくなるのか。そんな疑問はこの本で解決できます。小中学生の頃にサラッと授業でやった文章の書き方を、より詳しく・実践的に解説している一冊です。
容疑者Xの献身

元旦那に付き纏われていた花岡母娘は、ついに元旦那を殺してしまう。どうするべきかと途方に暮れる母娘に手を差し伸べたのは、隣室に住む石神という男だった──
本作の見どころは石神と大学の同期であった男・湯川と石神の頭脳戦。アイツならこう動くだろうという確信のもと行われる読み合いは読んでいてハラハラします。伏線回収が凄まじく、何回も読み返したくなるような作品でした。
夜空に泳ぐチョコレートグラミー

思いがけないきっかけでよみがえる一生に一度の恋、そして、ともには生きられなかったあの人のこと。すり鉢状の小さな街で、理不尽の中でも懸命に成長する少年少女を瑞々しく描いており、どんな所でも生きると決めた人々の強さをしなやかに描いている5編の連作短編集です。
植物図鑑

お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。噛みません。躾のできた良い子です――。
主人公のさやかが、行き倒れていた男性・イツキを拾って、野草を採取したりしながら一緒に暮らしていくお話です。恋愛小説とグルメ本と植物図鑑が混ざったような感じで、ふとした瞬間に道端の野草に目を向けたくなる、そんな作品でした。
死にたがりの君に贈る物語

推し活をしている人、小説や漫画といった創作活動をしている人、どちらの心情も鮮やかに描いてくれている一冊です。二転三転、場面が展開するので予想が難しい上に、最後に大どんでん返しが来ます!2度読み必至本です!
ブラックショーマンと名もなき町の殺人

コロナ禍を舞台に、主人公が叔父と共に父親を殺した犯人を探すミステリー物です。元ブラックショーマンである叔父の鮮やかで、法律ギリギリの捜査方法にワクワクが止まらず、読む手が止まらない一冊です。