6月6日と6月13日に愛知県立佐屋高等学校ライフコーディネート科の1年生2クラスでプログラミング講座を担当しました。
受講生は各自のタブレットPC(Windows Surface)で普通教室でPython入門の実習に取り組みました。
実習の進め方は受講生が黒板に貼ったスクリーンのプロジェクター映像で講師の画面操作を確認しながらWebの教材を参照してPythonのコードを開発環境IDLEに入力して動作を確認するスタイルです。教材のURLがTeamsで共有されているのでスムーズに授業を始めることが出来ました。
1時間目 Pythonで100連ガチャのシミュレーション
初めてのプログラミング作業で記号入力やコピペの編集操作で戸惑う生徒を荒川先生(家庭科担当)と学生(情報メディア学科4年田中さん)にサポートしてもらいながら何とか実験用のコードまで辿り着けました。
コードを実行するとガチャで当たった生徒から歓声が上がります。一方、外れた生徒はガッカリの様子。
続けて100連ガチャを100人で実施するコードを実行すると、次々に表示されて画面を流れていく実行結果に驚いている様子でした。
「たくさん当たることも有るんだ」とか「運が悪いから今日はガチャ引くのやめる」などの感想が聞こえてきます。講義担当者からは「1%の当たり確率で100回挑戦しても一回も当たらないことが半分くらいある。当たり回数にはバラつきがでる。」と補足します。
1時間目が終わって休憩時間中に「SSRの0.1%の確率で実験」などサポートの田中さんに手伝ってもらいながら試す受講生もいて楽しんでもらえた様子です。
2時間目 タートルグラフィックスで星形図形を描く
タートルグラフィックスのコマンド(直進・回転)を試した後で、さっそく「直進後に360度÷5の角度に曲がることを5回繰り返す」で正5角形を描きます。
次に「直進後に360度÷5の角度に2回曲がることを5回繰り返す」で五芒星が出てくると結果を面白がっている様子でした。その後八芒星や2重ループによる図形の組み合わせを試した後で、ちょっと長めのコードを試して授業は終了です。
最後は「わけが分からない~」と悲鳴も上がりましたが「綺麗」という感想も聞こえてきてプログラミングの可能性を感じてもらえたと思います。
高校の教科書にPythonが登場するという事でしたので今回の講座でプログラミングに興味を持っていただけたとしたら嬉しいです。
星型正多角形について
五芒星は正五角形の内側を頂点を1つおき(2つ先の頂点を目指す)に飛ばしながら巡ることで描けます。
この様に正M角形の内側をN個先の頂点を目指して巡回すると星型多角形を描くことができます。
この時、MとNが互いに素なら全頂点を巡回する星型正多角形になります。
例)
正七角形(Mは奇数)で2個先を巡回
正八角形で5個先を巡回(8と5は互いに素)この方法では六芒星は描けません。6=2×3なので、2、3、4個先は6と互いに素ではない。5は6と互いに素なので全頂点を巡回するが5個先は1個逆方向と同じ頂点なので星形多角形にならずただの6角形になる。
文章作成 小橋