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お知らせ

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稲沢市立中央図書館で、連携講座「今、著作権を尊重するとき」を開催しました

 昨今、SNSやAIの伸展により、人々の著作権侵害の問題が顕在化しています。だれもがトラブルに巻き込まれないように、また、他者の著作権を侵害しないようにと、名古屋文理大学と稲沢市図書館の連携講座「今、著作権を尊重するとき」を、令和6年10月6日、稲沢市中央図書館で開催しました。令和5年に次いで2回目となり、引き続き、講師は日本知財学会知財教育分科会代表幹事を努める本学情報メディア学部の世良清客員教授が担当しました。

 著作権は一見、難解なテーマですが、気軽に楽しく理解していただけるように努め、講座の最初に、参加者の皆さんは短時間で簡単なイラストや短文などを書き、それらが創作時点で著作権が自然に発生していることを説明しました。次いで図書館での開催と言うことで、書籍を実際に手に取って、著作権表示である©マークの有無を調べました。もしも©マークの表示が無くても、著作財産権と共に著作者人格権が発生し、これは一身専属の権利として尊重されなければならないこと、一方、知的財産権として構成される、著作権と、特許権や商標権などの産業財産権の共通点と相違点を考え、複雑な知的財産権の制度であるが、ジェネリック薬品の特許を例に、知的創造サイクルは社会の望ましい技術を産み出すものであることから、私たち市民誰もが、これらの正しい知識と理解が必要であることを述べました。

 特に、講師の拙著を通して、学校教育の場において、①アイデア創出や創造性を養成すること,②他者のアイデアを尊重することを通して人格の育成に資することを目的とした「知財教育学」が重要であることを強調しました。最後に、理解度確認ミニテストを解説し、まとめを行いました。

 なお、この講座の内容は、本学情報メディア学部で「情報と法律・情報倫理」「情報社会の倫理と職業」などの専門科目のほか、「キャリアデザインⅠ・Ⅱ」では、健康生活学部も含む全ての学生に教授していますが、さらには、愛知・岐阜・三重の高校や、教職員研修などに、年間を通して出前授業を行なっており、学校以外にも地域の自治会や学習会などでも、ご要望があれば本学地域連携センターまでお問い合わせいただきましたら、随時対応させていただきます。また、本学では、稲沢市図書館と連携し、今後も大学の知的資源を地域の皆様に提供する講座を開講していきますので、ご期待ください。