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図書情報センター

2012年教員おすすめ本

健康栄養学科 フードビジネス学科 情報メディア学科

2012年に教員が学生に読んで欲しい本として紹介した本です。

健康栄養学科スタッフがおすすめする本

森林がサルを生んだ

私たちにもっとも近い動物といえばチンパンジーであり、さらにニホンザルなどのサル類である。人類は今では世界のあらゆるところに住んでいろいろなものを食べているが、祖先であるサル類はアフリカの森林の樹上で木の実や葉っぱを食べながら暮らしていた。森林の樹上を住みかにしたことで、どのようなことがおこったのか、今の人類とどうつながっているのか、平易な文章で書かれており、読むと私たちのルーツについて考えさせられる。

【紹介者】景山 節

地球のごはん 世界30か国80人の”いただきます!”

バングラデシュの縫製工、ドイツのブラウマイスター、カナダのロブスター漁師、東京のバイクメッセンジャー・・・。1日800kcalから12,300kcalまで、世界中の普通の人々のごく平均的な平日の食事を丹念に調査した本。自らの食事とともに写真に納まる人々のポートレートを眺めていると、その人生までが垣間見え、「食べることは生きること」と実感させてくれる。人々の生活を描写した魅力的な写真や食にまつわるエッセイも楽しい。

【紹介者】山田 ゆかり

管理栄養士国家試験に合格するためのカタカナ語辞典

カタカナの用語は日本人には普通はなじみにくいものである。とくに管理栄養士課程の学生は国家試験が控えていて非常に多くのカタカナの用語を覚えなくてはならずストレスを感じる。どのようにして、このようなカタカナの用語になるのか、これを知りながら勉強できるすばらしい本がでた。カタカナ用語の組み立てと語源をしると覚えやすくなり、このことによるカタカナ語の理解がしやすくなると著者は述べている。カタカナ語を克服して管理栄養士国家試験に全員合格しましょう。

【紹介者】市川 和昭

名古屋地名の由来を歩く

織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という三英傑はあまりにも有名であるが、名古屋を中心とした尾張地区は、さらに加藤清正、前田利家、柴田勝家、山内一豊、福島正則などのそうそうたる戦国武将を生んだ土地である。現在、日本経済を支える名古屋は歴史的にも日本の中心であったわけで、今も残る歴史的に意味深い地名は、名古屋を理解する上で貴重な文化財ともいえる。長野出身の著者が由緒ある地を丹念に歩きまわり、名古屋の魅力を紹介する。読後、私にとって第二の故郷ともいえる名古屋を誇らしく思えた次第である。

【紹介者】國友 宏渉

食堂かたつむり

同棲していた恋人に捨てられ、お気に入りの食器や調理器具もすべて消え、ショックを隠し切れない主人公 倫子は声を失ってしまう。ふるさとに戻って小さな食堂をはじめ、1日1組のお客様だけをもてなす「食堂かたつむり」を開く。さまざまな食材を使った料理が展開する。料理を作るときや出来上がった料理の味などの表現がとってもリアルで、まるでその料理の香りが漂ってきそうです!

【紹介者】宮澤 洋子

検査値に基づいた栄養指導 改訂新版

患者さんが継続して実行でき、しかも他職種に勝る栄養指導を行うためには何が必要か、そして栄養士の専門的な知識と、検査値から推測した問題点を組み合わせてどのように指導していくかが書かれています。栄養指導の際にどの検査値に着目しどう対応したらいいのか、検査値と食事および運動の関係がとても分かりやすいです。携帯に便利なポケット版もあります。

【紹介者】平井 あかり

日日是好日 -「お茶」が教えてくれた15のしあわせ-

決まり事が多く、一見不自由極まりないお茶を通して、著者は『人は時間の流れの中で目を開き、自分の成長を折々に発見する。自身の成長を気付かせてくれるのが「お茶」である』と語る。茶席の中で、今という時間や季節を五感すべて使って味わうことで、この一瞬の没頭が如何に自由かと気付くことができる。過去や未来にこだわらず、今を生きることの大切さや、自分で自分の成長の道を築くことの面白さに気付ける本である。

【紹介者】三浦 陽子

世界は分けてもわからない

世界は分けてもわからない。しかし、世界は分けないことにはわからない。 筆者は、膵臓のランゲルハンス島、移植手術、インビトロの実験をはじめ、絵画やジグソーパズル、写真、モザイク、死の定義に至るまで、様々な視点から「いかにヒトが一部だけを見る性質をもつか」について語る。すべてのことに境目は存在しないが、部分をつなげるしか世界は見えてこない。あらゆる物事に対する認識が変わる一冊である。

【紹介者】岡見 雪子

日本一おいしい給食レシピ

学校給食の全国大会「全国学校給食甲子園」のレシピ本です。 過去6回の大会で選ばれた優勝・準優勝・入賞の72献立が紹介されています。全国の栄養教諭、学校栄養職員、調理員の方々が栄養バランスを考えたアイデア料理や地場産物を使った名物料理が盛り沢山です。お家でも給食レシピを味わってみてはいかがでしょうか。

【紹介者】山田 直子

フードビジネス学科スタッフがおすすめする本

立食いソバ1杯が1000円になる日

最近、中国からの輸入野菜の残留農薬事件や中国産冷凍餃子の中毒事件など、食料輸入に震撼する事件が相次いでいる。一方で、日本の食料自給率は低く、もし食料輸入がストップすれば1日のカロリー摂取量がビッグマック・セットと同じになる。この本を読むと、日本の食糧事情の根本的問題は何かという気持ちがわいてくる。

セブンイレブン おでん部会 ヒット商品開発の裏側

タイトルだけ見るとセブンイレブンのおでんについての本と勘違いしてしまいがちだが、おにぎり、メロンパンなどセブンのオリジナル商品全般について取り上げている。いかに消費者が自分でも気づいていない「嗜好」を発掘するか。商品開発者たちの30数年に渡る悪戦苦闘ぶりと、お馴染みのヒット商品が出来るまでのプロセスを、リポートしていて面白い。

「猛毒大国」中国を行く

日本は中国から冷凍食品、うなぎ、野菜など、たくさんの食品を輸入している。本書では、化学物質まみれの偽食品工業、劇薬すれすれの漢方薬、各地に点在する「癌村」が紹介されている。日本では考えられないずさんな食の安全基準と環境汚染からすると「冷凍ギョーザ事件」は起こるべくして起きたといえる。「食の安全」を考える貴重な一冊である。

「年中行事から食育」の経済学

正月とおせち料理の由来、節分に恵方巻きを食するわけ、バレンタインデーの始まりや七五三と千歳飴の関係など、我々日本人の生活には様々なイベントがあり、そしてそこには必ずと言っていいほど「食べ物」が関係している。この本は、そうした日本の年中行事と食文化を分かりやすく解説している。

食の世界地図

食物は、気候・風土により、原産地ではない地域でより多く収穫されている。また、個々の民族・国家の違いにより、その料理法も大きく異なる。この本では、食を単なる日常生活の一部と考えず文化につながること、およびグローバルな視点に立った食の世界を見る目が必要であることを知らせてくれる。

食品の裏側

私たち消費者は食品製造のいわゆる「裏舞台」は知りようがありません。どんな添加物がどの食品にどれだけ使われているのか事実を知り、その光と影を良く理解することは重要です。安さ、便利さの代わりに、私たちは何を失っているのでしょうか。本書は、それらを考える最良の1冊でしょう。

B級グルメが地方を救う

最近、「食」をテーマとした地域おこしが話題になっています。富士宮の「やきそば」や宇都宮の「ぎょうざ」はその代表的なものですが、B級グルメは全国にもっとたくさんあります。豊富な具体例を紹介しながら、ご当地グルメを地域振興に活かす方策を提言する一冊です。

日本食料マップ

日本の「食」と農業はこれからどうなるのかを前提に、食料自給率アップは本当に必要か、あるいは自給率に隠されたカラクリ、農薬や添加物、放射能などを考慮した場合に国産と輸入品はどちらが安全であるのかなど、TPP問題から「食」の安全・安心の問題を分かりやすく図説している。 後半は、日本人にとって欠かせない一つ一つの食材がその「自給率」を入り口に現状や課題について図説されている。わが国の「食」事情をよりグローバルな視点から理解したい人にはお勧めしたい一冊である。

外食産業を創った人びと

市場規模24兆円超という巨大な外食産業。その産業としての歴史はしかし40年に満たない。ここまで業界を牽引してきたのは、大半が戦後企業。しかも 1970年以降に、その力を発揮している。外食産業の第一世代の創業者たちが、どんな思いで、どんな苦労をしながら、 “水商売”といわれた飲食業を”産業”へと導いていったのか。19人の先駆者たちの軌跡を紹介したもの。日本のフードサービスの枠組みを理解するのに好適。

人の心に魔法をかける ディズニーランドの教え

世界中からゲストを集め続けている大規模なテーマパークのフランチャイズチェーン、「ディズニーランド」。そんな中でも日本の「東京ディズニーランド」は キャストのホスピタリティが高く評価されており、驚異的なリピート率98%を誇っています。 なぜそんなにもリピーターが多いのか?この本を読んでから、ぜひ東京ディズニーランドへ足を運び、その理由を体感してみてください。

ポケット図解 おいしさの科学がよーくわかる本

多くの研究者が、食べ物の「おいしさ」について、科学的に解析しようと試みています。しかし「おいしさ」はとても複雑なもので、簡単に調べられるものではあ りません。この本は、「おいしさの科学」について、これまでに明らかになったことを最新の知見も含めて分かりやすく解説しています。 2ページごとのトピック形式で、図も使って紹介してあるので、とても読みやすいですし、「おいしさ」についての新しい考え方を与えてくれると思いますよ。

沈黙の春

1962年に発表された自然破壊に対する警告書。農作物や街路樹などに被害を与える昆虫を退治する殺虫剤が、昆虫だけでなく小鳥などの小動物をも駆逐していく。天 敵がいなくなり、昆虫が大発生し、新たな殺虫剤がまかれる。そしてまた小動物がいなくなり、さらなる昆虫被害が……。 農業生産の効率を上げる努力が自然を破壊していくという悪循環に警鐘を鳴らす同書は、”食”に携わろうとする人の必読書といえる。

食がわかれば世界経済がわかる

アメリカ、ヨーロッパ、そして中国と今、日本食が世界的ブームになりつつある。この本は、こうした日本(アジア)食文化の復興の背景をこれまでの主流であったフランス料理やアメリカのファーストフードなど世界食文化の歴史に触れながら解説している。

わたしのカフェのはじめかた。

カフェオープンにあたって必要なもの、カフェ経営者の1日の流れ、コーヒーやお茶の淹れ方、メニュー提案、接客サービス、おすすめ器具など東京の人気カフェ を紹介しながらわかりやすく解説してあります。おしゃれなカフェの内装やメニューは見ているだけでもあたたかい気持ちになります。 そんなおしゃれカフェが大好きな人、将来カフェオープンを夢見ている人におすすめの一冊です。

大豆が教えてくれること

豆腐はヘルシーで安価な食品と思われていますが、必ずしもその通りでない場合もあります。本当にヘルシーな豆腐とは摂取カロリーが少ないことではなく、本当 に体に良い原料から作られているかが重要です。また豆腐の原料の大豆やにがりを知ることは、農業を考え、海を知ることでもあり、 さらには食育についても広く考えることであるとの著者の心意気が伝わってくる本です。

「大」に勝つ!小さな飲食店10の繁盛法則

個人の飲食店は大規模店や全国チェーン店の出店によって、苦戦を強いられています。それでは、小さな飲食店が生き残り、勝ち上がってゆくためにはどうすれば いいのでしょうか。本書は「小」ならではの視点と発想でお客の心をつかむ経営をわかりやすく解説しています。 将来、飲食店の開業を目指す人の必読書です。

新潟のおせんべい屋さんが東京の女子中学生にヒット商品づくりを頼んだらとんでもないことが起こった!?

女子高生たちとコラボを組んだ新潟の大手米菓メーカーの実話です。「社長主導のプロジェクトだから、また失敗するのでは…」、「斬新なアイデアを提案されて も、製造ラインに却下される」、「売れない商品をつくられたら、営業が苦労するだけだ…」、そんな葛藤を乗り越えた「会社を変える物語」です。 商品が世にでていくというリアリティを体感できる一冊であり、ビジネスの視点から商品開発を目指す学生には最良の1冊でしょう。

食の終焉

先進国の仲間入りし、長期不況も経験したが飽食時代を迎えている。具体的には、農産物や食肉、加工食品を一年中どこでも買えるようになったのである。この消 費者ニーズに応えるためにサプライチェーンは、低コストで大量消費を満たす海外からの調達も含めた新たな流通システム構築をしてきたのである。 しかし、私たち消費者はこのシステムの脆弱性や悪影響を認識せず、購買行動をとっているのである。この本は、サプライチェーンの裏側で何が起こっているか を示しており、フードビジネス学科の学生には必読書である。

食料消費の変動分析――新たな販路開拓・市場創出に向けて

90年代から続く長期不況により、消費者の食料消費行動は大きな変化を見せている。たとえば、中食が外食に取って代わってきたといわれ、さらに最近では職場へ も弁当を持っていくことも多くなり、内食志向が強くなってきている。それにより、食材ばかりか調理食品の消費も伸びている。この本では、 これらのことを市場調査や資料などで分析してそのトレンドを明確にし、それに対抗する手段を示すことで新たな市場形成や構築が可能であることを示唆してい る。

ヒット商品打率

毎年2万点以上創出されるが半年後市場に残っているのは2割ぐらいである。統計上は問題だけで考えれば、失敗してもたくさんの新商品を作ればその内ヒット商 品が出現することになる。しかし現状は、「成功率逓減の法則」が作用し、その思惑を打ち砕かれることになる。この法則の裏側には、失敗する共通因子が存在 するのである。 この本では、7143商品での実証研究がなされ、「数打つから当たらない」という結論を導くとともに、成功率の低い要因と成功率向上の処方箋が明かされて おり、商品開発を希望する学生には一読する価値がある。

情報メディア学科スタッフがおすすめする本

データサイエンティスト記

サブタイトルにありますように、「問題発見」についての本です。私たちは生活していればいろいろな問題に遭遇します。問題の本質を見誤ると解決の糸口がつかめません。この本ではさまさまなエピソードの中で問題を取り上げながら、その問題は「誰の問題か?」、「何が本当の問題か?」を考えさせてくれます。読み進めるうち、ちょっと不思議なタイトル「ライト、ついてますか」の意味とともに、問題発見の重要性や、本書独特な視点で捕らえる考え方のおもしろさを味わっていただけると思います。「あなたの頭の中のライト、ついてますか?」

【紹介者】山住 富也

情報セキュリティ白書〈2012〉狙われる機密情報:求められる情報共有体制の整備

私たちの生活にはパソコンやスマートフォンなど情報端末があふれていますが、これらを利用するユーザーに迫る身近な脅威と対抗策がまとめられています。この本 は、年度ごとに更新されますので、ごく最近の問題が取り上げられています。ちょっとした不注意で大切な情報を犯罪者に奪われないように注意しましょう。

【紹介者】山住 富也

スローネット―IT社会の新たなかたち

Webを中心にしたIT関連の書籍は、その多くが「便利さ」、「スピード」、「革新性」を中心に説いたものが多いが、東大の西垣先生の著書はいつもひと味もふた味も違う。聞き慣れない言葉である「スローネット」とは、現在のIT(スピードと効率優先のファストIT) の真逆の発想(つまりスローIT)を説いたものである。ファストITの成果や利便性を認めたうえで、じっくり生身に人間にとって真に必要なITやネットは何かが見えてくる。途中やや難解なところが あるが、最初と最後だけ読んでも真意は十分伝わるはずである。

【紹介者】森 博

分の頭で考えるということ

将棋の超トップ棋士、羽生善治氏と脳科学者、茂木健一郎氏の対談である。羽生氏は天才棋士とも称されており将棋はもちろん強い。しかし、それ以上にコン ピュータ学者や実業家などと実に有益な 対談がなされておりその多くが書籍になっている。本書もその一つで、「思考の科学」とでもいった内容である。学生諸君はこの本で「羽生善治」という人物を 知ったら、彼の本にできるだけ 多く触れてみよう。「考えるとは何か」、「問題解決の方法は?」、「学ぶとは何か?」といったこれからの人生における重要な問題のヒントがもらえるはず だ。40歳を過ぎても頭脳プロ集団の トップでいられる秘密がわかるだろう。

【紹介者】森 博

実例で学ぶゲームAIプログラミング

ゲームに親しんでいますかと聞いて、「いいえ」と答える人は、そう多くないでしょう。ゲームをプレイしていて、コンピュータ(対戦相手)が結構賢いと感じたこ とはな いでしょうか。もちろん、コンピュータが賢い訳ではなく、ゲームプログラマが賢いプログラムを書いているからです。結構厚い本ですが、イラストも豊富で、 パラパラ と眺めていて、AIプログラミングに関して、少しずつ興味を持ってもらえればと思います。この本の6章で、Lua というプログラム言語が紹介されています。これを使うと、 iPad だけでゲームが作れてしまいます。何か面白いプログラムを作って見ようと思っている人、色々な知識を貯めていってください。斜め読みでいいですから、こうした本も是非。

【紹介者】本多 一彦

人文・社会科学のためのテキストマイニング

アンケートに答える機会があるとおもいますが、「はい」、「いいえ」など選択肢がある場合はいいのですが、自由記述の場合、どうやって集計するのだろうかと 思っ たことはありませんか。また、Twitter から特定の話題に対して、自分の感覚ではなく、一定の傾向を見出すことができたらいいのにと思ったことはないでしょうか。実 は、こうしたことが、パソコンを使って簡単にできます。後半は、少し難しい内容ですが、解析のためのソフトウェアは、フリーで手に入ります。テキストマイ ニングに 興味を持った人は、是非パソコンで実際に操作しながら、本書を利用してみてください。

【紹介者】本多 一彦

夢をかなえるゾウ

4,5 年前に話題になった本ですので、既に読んだ人がいるかもしれませんね。 成功をつかむために自分を変えたい、という思いで、新しいことに挑戦はするけれど、なかなか上手くいかない、と感じることがありますよね。そんなときに読 んでもらいたい一冊です。 物語風になっており、ガネーシャという関西弁を喋る自分勝手な神様と、ありふれたグータラ・サラリーマンのお話です。二人のやりとりが面白く、笑いながら 軽く読んでいくことができますよ。

【紹介者】横田 正恵

楽典 ― 理論と実習

音楽の理論は難しそうに思えるかもしれませんが、この本を読むと、なるほど、と思うことが多いです。音楽を専門に勉強する人の多くが、この本で音楽の基礎を 勉強します。多くの高校音楽科や音大でも教科書として採用されています。 趣味で音楽を楽しむ人も、専門の道を志す人も、音楽を知りたい、勉強したい、と思ったときに、手に取ってみて下さいね。

【紹介者】横田 正恵

問いつづける子ども

絵や彫刻、工芸、デザインそして映像メディアという領域以前に、こうした子どもへの対象への関わりを掘り起こし、その派生として様々な表現へと学びが波及し ていく様子は現在の美術教育にも十分通用するものです。 日本の美術教育が拡張の一途をたどり本質的な部分を見失いつつある今、こうした本質から発信する美術教育への回帰は重要な視座だといえるでしょう。これは 今で言う学びのプラットフォームです。 こうした教科内容学主義以前の学びのシステムを大学教育の場でも参考にすべきだと思い推薦します。

【紹介者】佐原 理

不完全な現実―デジタル・メディアの経験

今まさに新たなICTメディアの誕生によって我々の生きる情報環境は大きく変質しようとしています。 そうした情報環境が如何に形成され、どこに向かっているのか、その一端を多元的に示唆しています。 メディア・アート研究の第一人者が読み解く情報環境は大学教育にiPadを導入する意義と関連し重要な視座を与えてくれます。

【紹介者】佐原 理