2023年5月9日(火)に、愛知県による令和5年度保健所・市町村等栄養担当者合同研修会が開かれ、健康栄養学科の後藤千穂教授が「自然に健康になれる食環境づくり~野菜摂取と減塩、産官学連携の取り組み事例紹介~」の講師を務めました。
参加者は愛知県内の保健所や市町村等の栄養担当者の皆様約70名で、愛知県自治センターにて対面で実施されました。
講演は、新型コロナウイルス感染症の影響で糖尿病や高血圧などの疾病が増加した状況や食生活の変化の紹介から始まりました。愛知県は野菜摂取量が少ないため、対策が必要です。また県民の健康増進の取り組みとしては、従来型の食育(健康に関心のある層への働きかけ)に加え、自然に健康になれる環境づくり(健康に関心のない層への働きかけ)が必要なことや、ナッジ理論や野菜摂取や減塩の健康への効果について根拠を示しながら説明されました。さらに、環境づくりの取り組みには、社会資源の活用として産官学連携が挙げられます。これまでに後藤教授がゼミ学生と実施してきた産官学連携事業例を紹介し、連携する際のポイントについてお話ししました。
参加者の方から「様々な根拠が示されていた」「産官学連携のポイントを知ることができた」等の感想をいただきました。
このように本学では、地域や研修会を通じて教育研究を還元していきます。