全学科対象の基礎教育科目「地域の課題」(担当教員:栗林芳彦教授)では、学生が地域社会の課題について学び、自ら解決策を考えることを通じて、市民と行政の関係性について理解を深めることを目的としています。授業は、稲沢市役所の担当課によるオリエンテーションを受けた後、グループで課題を議論し、解決策をプレゼンテーションする形式で進められます。
今回は、提示された3つの課題のうち1つ目として、令和7年9月26日(金)に稲沢市地域協働課より「多文化共生」というテーマが提示されました。学生たちはチームに分かれ、翌週から2週にわたり課題に対する調査を行い、問題点を抽出。その後、抽出した課題に対してどのような解決策が有効かをグループで議論しました。
そして10月24日(金)、5チームがそれぞれ地域の現状を踏まえ、多様な視点からアイデアを出し合ってまとめた企画を、緊張しながらも堂々とプレゼンテーションしました。
稲沢市役所地域協働課の担当者からは、「行政では“言語”の面に注目しがちだが、学生たちはそこから視野を広げ、地域の特性を活かした具体的な提案をしてくれた。相互理解や異文化交流にも目を向けており、素晴らしい内容だった」との講評をいただきました。
栗林教授からは、「各チームとも良いプレゼンテーションができていた。他チームの発表を参考にしながら、今後の課題にも活かしてほしい」とのコメントがありました。
今回の取り組みを通じて、学生たちは地域における多文化共生の意義や、市民と行政が協働して課題解決に取り組むことの重要性を実感する貴重な機会となりました。





