名古屋文理大学情報メディア学科では、2011年に日本の大学で初めて新入生全員にiPadを無償配布して以来、毎年配布を行って教育に活用してきました。
2021年度(今回)でiPad配布は11年目になります。
11年目の今年は、昨年度、新型コロナウイルス感染拡大の影響で全面オンライン授業となった際にiPadが全員に配布できていたことで、授業動画の配信やLMSやテレビ会議システムによる双方向授業、さらには各自のiPadでできる実習も継続できた経緯を踏まえ、情報メディア学科では早期の配布を実現すると同時に、自宅でもキーボード操作も含めた利用ができるように、iPad(第8世代)128GB Wi-Fiモデルに、対応のApplePencilとSmartKeyboardを同時に配布することとしました。
感染防止対策のもと、前期の授業開始2日目にあたる4月7日(水)に、新入生121人を約60人ずつの授業に分けて、午前中(2限)のクラスと午後(3限)のクラスで新入生全員に配布を行いました。
新入生らは、さっそく各自に配布されたiPadをアクティベートし、LMSであるWebClassで授業コースに登録して資料を閲覧したりオンラインで課題に答えたりしていました。
今後もZoomアプリなど遠隔授業に役立つアプリをモバイル環境で利用したり、履修登録や大学からのお知らせを大学全館のWiFiをとおしてどこからでも利用できるだけでなく、映像・音声・文章などのデータを双方向で活用し、学生の創造性を高めるツールとしても活用が期待されます。
また、GIGAスクール構想の進展で、提携高校や地域の小中学校でもタブレット端末の利用が広がっており、地域連携や高大連携をふくめた大学の学生活動の広がりも期待されます。
配布したiPadは、例年どおり学生個人が管理して卒業まで授業や研究に活用し、卒業時にはそのまま各人に譲渡されます。