「祖父江ぎんなんパーク」と「祐専寺」がメイン会場となり「そぶえイチョウ黄葉まつり」が、毎年イチョウが色づく11月下旬ごろに開催されます。まつり期間中は、イチョウ林散策のほか、ステージイベントやイチョウ写生大会、写真コンテスト、特産品の販売などが行われ、ぎんなんも味わうことができます。夜間には祖父江ぎんなんパークおよび祐専寺周辺でライトアップも実施され、ライトに照らされて輝きを増したイチョウの木が幻想的な姿を見せてくれます。
その一環として、稲沢市祖父江生涯学習センター(ソブエル)にて、東京大学名誉教授・法政大学名誉教授の長田敏行氏が講師を務める一般講演会『イチョウは生きている化石』が開催されます。皆様の参加をお待ちしております。
- 日時
-
11月24日(日)
11:00~12:50
(開場10:30~) - 場所
-
愛知県稲沢市祖父江生涯学習センター・ソブエル
多目的ホール2F - 対象
-
ご興味やご関心のある方
(小学生、中学生、高校生、一般の方) - 定員
-
100名(先着順)
- 参加費
-
無料 ※事前登録制
- お申込み方法
-
10月1日(火)〜11月23日(土・祝)17時までに
FAXまたはメールで下記の必要事項をご記入のうえお申込み下さい。1.参加人数
(申込者を含む)
2.代表者の名前
(ふりがな)
3.代表者の住所
4.年齢
5.学校または職業
6.メールアドレス(お持ちの方)またはFAX番号
※定員を超えた場合は、期日前に締め切ることがあります。
※参加登録で収集した個人情報は、本講座運営のためにのみ使用します。
- お申し込み宛先
-
FAX: 0587-21-2844
メール: renkei@nagoya-bunri.ac.jp
FAXまたはメールのご利用が難しい方は
名古屋文理大学 地域連携センターまでお電話にてご相談下さい。
電話: 0587-23-2400(受付:学校開放日の平日9時から17時) - 講演内容
-
イチョウはありふれた植物であるのに、なぜ「生きている化石」と言われるのでしょうか?その第一の理由は、種子植物でありながら例外的に精子を作ることで、1896年に日本人により発見されました。海で始まった生命では、精子を作って精子が卵に泳いで行って受精しますが、陸上へ上がってから久しい種子植物では失われてしまいましたが、イチョウではあたかも海の記憶を留めるように精子を作るのです。第二の理由は、イチョウは1億年以上前の中生代に繁栄し、世界に広がりましたが、その後新世代に入って衰退に向かい、中国南部に残りました。日本へは、およそ1000年前に中国からもたらされたと推定されています。それらのユニークな特徴から、イチョウは「生きている化石」といわれます。そして、日本ではイチョウは独自の展開を遂げ、江戸時代に世界へも広げられて行きました。その概要を文化的側面も考慮して紹介します。
- 講師紹介
-
長田敏行 先生(東京大学名誉教授/法政大学名誉教授/理学博士)
【経歴】
1990年 東京大学大学院理学系研究科教授
2005年 東京大学大学院理学系研究科附属植物園園長を兼任
2007年 東京大学を退任、同大学名誉教授
法政大学生命科学部応用植物科学科教授
2008年 同大生命科学部長
退任後 法政大学名誉教授
【主な受賞】
フンボルト賞 1997年
日本植物細胞分子生物学会学術賞 2006年
イグノーベル賞 2013年
日本植物学会賞大賞 2018年