本学と名古屋市西保健センター及び名古屋市西区内にある高等学校と連携して「健康な体づくりのための健全な食生活の実践」をめざし、ピアエデュケーションの手法を用いた『食の大使プロジェクト』を実施しています。
その一環として今年は、令和5年8月2日(水)啓明学館高等学校にて「朝食の大切さについて知ろう」をテーマにピアサポーターである本学食物栄養学科栄養士専攻の学生7名が高校生19名を対象に食育指導を行いました。
ピアサポーターである学生は若い世代の全国調査結果及び西区の高校生を対象に行った朝食アンケートで得られたデータを用いて朝食摂取の現状と「6つの基礎食品群」を解説しました。その後、6班に分かれて、今日の朝ご飯の献立や朝食に使われていた食材や問題点、また生徒が1人でも作れる朝食の献立について話し合いをするワークショップを行いました。ワークショップでは、班に一人ついたピアサポーターの司会進行のもと、書記や発表者を決め積極的に話し合いが行われました。その後各班から発表してもらい、野菜摂取の大切さやバランスの良い食事の大切さについて理解を深めました。
続いて調理実習室へ移動し、バランスの良い朝食メニューの実習を行いました。高校生達にとってコロナ禍や授業計画により今年度初めての調理実習とのことでしたが、本学の学生に教えられながら楽しく作り、野菜の味が出ていて美味しいと笑顔で食べていました。
最後に、保健センターの方より、今日のグループワークで学んだことを忘れず今後の生活に生かしてほしいと話があり、活動は終了しました。
参加した高校生は、「なかなか栄養がとれてないことがわかった。これからは少しずつ食べられるようにしたい」「調理実習だけではなく、栄養バランスのことも学べて楽しかった。」との意見が聞かれ、自分自身の食事を見直す良いきっかけになったと思われます。
また本学学生にとっても高校生に栄養指導を行うという貴重な体験をしたことにより、知識の再確認となり学習成果の向上に繋がったことと思います。