「選択範囲」は文字通り、画像の一部を選択するものです。Photoshopではフィルタ効果の適用範囲を指
定するときなどによく利用されます。
「アルファチャンネル」とは、画像を構成している「チャンネル」という要素にプラスアルファされた、特殊な
チャンネルのことです。Photoshopではアルファチャンネルに選択範囲を記録したり、アルファチャンネル字
問いを編集したりできます。アルファチャンネルは画像の一部を保護する「マスク」としてよく利用されます。
Photoshopを起動し、メニューから[ファイル]→[新規作成]を選択します。
今回は幅:200pixel、高さ:200pixel、解像度72pixel/inch、RGBカラーを指定します。
ツールパレットから楕円形選択ツールを選択します。(みつからない場合は、選択ツールの部分でマウス
ポインタを押したままにすると出てきます)。
画像で適当にドラッグして、選択範囲を作成します。蟻の行列みたいな点線があらわれます。
メニューから[選択範囲]→[選択範囲を変更]を選びます。
選択範囲の周りに枠線と白い小さな四角形(ハンドルと呼びます)が現れます。
枠線やハンドルをドラッグすると、選択範囲が変形します。
変形を確定させるときはEntherキー、確定せずもとに戻すときはEscキーを押します。
メニューから[選択範囲]→[選択範囲を保存...]を選びます。
そのまま[OK]ボタンをクリックします。画像上には特に変化はありませんが、これで選択範囲は「アルファ
チャンネル1」として記憶されます。チャンネルパレット(画像上にみあたらないときは、[ウィンドウ]→[チャン
ネルを表示]を選んでください)に存在することを確認します。
チャンネルパレットで、「アルファチャンネル1」をクリックして選択します。
選択範囲の内側が白色、外側が黒色になっています。
チャンネルパレットで、「RGB」をクリックすると画面はもとにもどります。
チャンネルパレットの「レッド」は画像の赤色の成分、「グリーン」は緑色の成分、「ブルー」は青色の成分
をあらわし、「RGB」はそれろ3つが合わさった合成チャンネルです。これらは「カラーチャンネル」と呼ばれ
ます。
今回使っているアルファチャンネルは、まだ作成したばかりでいずれも真っ白ですが、写真などは下チャ
ンネルが色の成分ごとに分かれます。