第2回:サンプルのデータベースの利用

(参照箇所)
教科書:P.2〜P.21
 ・ P.6 リレーションシップ
 ・ P.18 テーブルの正規化
■ 用語確認
データベース : データを集積したもの

データベースマネージメントシステム(DBMS) : データベースにデータの追加・更新・削除・集計・検索などの機能を加えたもの

リレーショナルデータベース(RDBMS) : データベースの種類の一種。 データを 表 に格納し、 表と表のリレーション(関係)で データベースの概念(モデル)を表現する。

テーブル : 表 のこと

リレーションシップ : 表と表の 関係 のこと。 例) 履修者名簿の学籍番号 と 学籍簿の学籍番号は 多対一に対応する関係を持つなど。

レコード : テーブルに格納された データ の一組のこと。 タプル とも呼ぶ

クエリ : データベースに対する 問い合わせ のこと。 SQLという言語で問い合わせを行う。 クエリを作成して 検索・集計・分類・整理などを行うことができる


■ Accessの起動について

演習室では、RDBMSの一種である Microsoft社製のAccess というソフトが利用できます。

通常、MS-Access はスタートメニュから以下のようにして起動します。

・起動後に現れた画面は、  新規のデータベースを作成(デザイン)  する画面です。
・Accessを使って、 データベースを利用するだけでなく 、 データベースを作成することができます。
・この講義では、 次回以降、データベースの設計技法について演習を行っていきます。
・今回は、このままAccessを閉じて終了してください。


■ サンプルデータベース NorthWind Traders

ここではデータベースのサンプルとしてAccess に付属しているものを使用し、 会社の業務でのデータベースの利用方法について大まかに把握 することにします。

このページからサンプルのデータベースをダウンロードします。
ダウンロードできたら、パソコンに読み込んだデータベースから直接Accessを起動(ファイルをダブルクリック)して下さい。

手順

  1. ダウンロード ←このリンクを 右クリックして ”ファイルに名前を付けて保存” を選ぶ
  2. 保存場所が ”マイドキュメント” であることを確認して、保存する
  3. マイドキュメントを開いて ”NorthwindOrg2003"をダプルクリックする
  4. MS-Access が起動したら、以下の操作演習に進む

■ 操作演習
・タイトルウインドウを閉じる
・メインスイッチボード → データベース ウィンドウの表示 で、
データベースを直接操作できる画面に移動する
・データベースの機能主な機能を確認する

テーブル 業務に必用なデータを 表 に格納してある
いくつか適当に開いて中身を見ておくこと


フォーム テーブルのデータをウインドウで1件つづ表示したり、入力・訂正を行うための画面が作成してある
いくつか適当に開いて中身を見ておくこと


クエリ テーブルのデータを集計したり、複数のテーブルを結合して1つの表にまとめたり、条件を指定してデータを検索するための 問い合わせ機能 が作成してある
クエリを適当に実行して、 実行結果は テーブル の形で表示されることを確認する。
※(入力)テーブル→クエリで処理→(出力)テーブル →更に別のクエリで処理→ ・・・・ということが実現可能。

・データの整理の例) テーブル「商品」を整理 クエリ「五十音順商品リスト」、「カタログ」
・データ抽出の例) 「高額商品トップ10」を確認
・テーブルを組み合わせた例) 「受注クエリ」


レポート テーブルのデータや、クエリの処理結果などを 印刷用にレイアウト したもの
いくつか適当に開いて中身を見ておくこと


・次に進む前に、 開いたテーブル、クエリ、フォーム、レポート などは閉じておいて下さい
・データベースの構造を把握します。
「ツール」→「リレーションシップ」 で、
各テーブルの関係図(リレーションシップ)を表示
 ○ テーブル名 とテーブルのフィールド(記録項目)が一覧表示される
 ○ テーブルどうしは、線(リレーション)で結ばれたフィールドについて関係をもつ
 ○ リレーションに付けられた 1 や ∞ の記号の意味:
    1: こちらのテーブルには同じデータは1個だけ存在する(記録できる)
    ∞: こちらのテーブルには同じデータは複数個存在してよい(記録できる)

・リレーションを確認したら、閉じてよい
・テーブル → 得意先 を開き
大学のデータを追加する。 テーブルに記録するデータ1件を レコード と呼ぶ。 レコード表示部分に注意すること

※ テーブルの一番下に以下のように追加せよ。
※ 得意先コードの(オートナンバー) の部分は自動的に入力されるので、記録しなくてよい
※ フリガナ は、対応する部分(得意先名)などに漢字で入力すると自動的に入力される
(変換ミスなどで問題が発生したら、直接記入する)

※ レコードは、 次に新しくレコードを追加する もしくは テーブルを閉じる とデータベースに記録される
・テーブルを閉じる
・フォーム → 得意先 を開く
・レコードを進めて() 先ほどテーブルに記録したレコードが表示されることを確認
・フォーム → 社員 で、自分のデータを新規に登録する
レコードを新規に登録するには、 レコード表示の を押して、空のデータフォームにデータを入力すること

社員コードは、「401」、氏名は、「自分の氏名」
その他のデータは、適当に入力してみよ。
 (日付の入力書式指定(年/月/日)に注意)
テーブルのウィンドウを閉じるデータが記録されます。
メモ:(レコードの追加と削除)
 レコードを選択して右クリック、または、「編集」メニューからも、レコードの追加・削除が可能
・社員と同様にして、 フォーム → 商品 で、新規に 商品データを追加してください。
レコード表示の を押して、空のデータフォームにデータを入力する
商品コードは、「125」を指定
その他のデータは適当に入力
・受注 を記録します(フォーム)。
追加したデータ  社員・得意先・商品 を使って、以下のような 受注 を記録してください。
※まず、受注コード(4001) を最初に入力してください。
・受注フォームの 納品書の印刷ボタン で納品書を印刷します
※印刷がエラーになる場合は、
 受注フォームを閉じる→ 受注フォームを開く→ 自分の記録した受注レコードまで進む→ 印刷
の手順で試してみてください。

※印刷した納品書に、学籍番号を記入して 提出してください。
・時間が余ったら、 サンプルデータベースの他の機能を自由に確認してください。

※ クエリを作成するためにどのような SQL がプログラムされているか確認
 クエリ → デザイン → 表示 → SQLビュー
・質問が無ければ、納品書を提出した人から演習は終了です。

操作が終わったら、データベースを閉じて下さい。